準備・費用を抑える方法

遠距離介護をするにあたり、大きな問題となるのが金銭的な問題です。交通費、住宅改修などに費用がかかります。ですが、こうした遠距離介護にかかる費用も、工夫次第で減らすことは可能です。しっかり情報収集し、準備しておけば、いざ遠距離介護が必要になった時にも冷静に対処できるはずです。

家の中をバリアフリーにしたり、トイレや廊下に手すりをつけるなどして、事故を未然に防ぐなら、親の介護度上昇を防げます。もし、転んで圧迫骨折などの大けがをすれば、寝たきりになる可能性があります。寝たきりでなくても、自由に動けなくなり、ふさぎ込んで認知症やうつ病などになるかもしれません。介護目的のリフォームなら、介護保険の補助金を受けることができます。自己負担額は改修費の1〜3割で済みます。介護保険を利用して自宅の改修をする場合は、担当のケアマネージャーや自治体の介護保険窓口に相談しましょう。

遠距離介護では、自分のできることに限界があります。介護サービスを活用しましょう。自己負担割合1〜3割で、ホームヘルパーやデイサービスを利用できます。配食サービス、ゴミ回収などを行っている自治体もあるので、親が住んでいる地域の自治体がどんなサービスを提供しているか、事前に調べて準備します。要介護認定を受けると介護サービスを利用できます。地域包括支援センターや市区役所へ相談してみましょう。交通費の費用も軽減できます。多くの航空会社では、介護帰省割引を実施しています。リーズナブルなLCCを利用するのもいいでしょう。JRや新幹線は、格安チケットショップやネットオークションを利用して費用を抑えましょう。