親が元気なうちにできる遠距離介護の準備

親が高齢になると、心身状態が悪化し、急に介護が必要になる可能性があります。いつ介護が必要になるか分からないので、準備しておくのは良いことです。1人暮らし、または高齢夫婦だけでの生活が難しくなった場合、介護施設へ入居するよう勧める必要があるでしょう。親が要介護3以上になると、遠距離介護は難しいです。そうなった時に、親はどうしたいのか、元気なうちに要望を聞いておきましょう。親が抱えている疾患の種類や状態によって、入居できる施設は変わりますので、その点に気を付けて情報収集したうえで話し合うと良いでしょう。

まだ元気な親と、介護について話し合うのはハードルが高いものです。親自身が、まだ自分たちは若いと思っているなら、プライドを傷つけないように配慮しましょう。普段からコミュニケーションを取っていないのに、久しぶりに会って、いきなり介護の話をすると反発を招く可能性があります。まずは、週に1回、電話をすることを習慣にしてみましょう。特別な話をしなくても大丈夫です。話題は天気の話でも、健康のことでも、他愛のない話でいいのです。まずは1〜3分程度の短い連絡をしてみましょう。

何度も何度も他愛のない話を重ねて、良い関係が築けてから、介護についての要望、どんな風に老後を過ごしたいかを聞き出しましょう。親子といえども、長い間、離れて暮らしていると本音を話しづらくなります。本音で話せると、介護しやすくなります。遠距離介護の準備、第一段階として、まずは電話連絡からスタートしましょう。